研究報告のハイライト

βーカロテン(臨床試験)

二重盲検クロスオーバー試験において、βーカロテン(15㎎)+バイオペリン®(5㎎)併用群は、βーカロテン単独投与群と比較して血中βーカロテン濃度が1.6倍の数値を示しました。
βーカロテン単独投与群と比較して、βーカロテン+バイオペリン®併用群は、摂取14日間の曲線下面積が60%増加しました。

コエンザイムQ10(臨床試験)

コエンザイムQ10(CoQ10)のバイオアベイラビリティーは、反復投与の二重盲検試験において評価しました。摂取21日目、血清CoQ10単独投与群の0.85μg/mLに比べて、CoQ10+バイオペリン®併用群は1.12μg/mLと有意な増加を示しました。CoQ10単体投与と比較して、CoQ10+バイオペリン®併用群では曲線下面積は30%の増加が観察されました。

クルクミン(臨床試験)

クルクミンのバイオアベイラビリティーに対するピペリンの効果を臨床的に検証したこの研究は、インドのバンガロールにあるセントジョンズ医科大学で行われ、1997年にPlanta Medica Journalに掲載されました。なお、この雑誌で最もダウンロードされた論文のひとつとなりました。
クルクミン(2000㎎)+バイオペリン®(20㎎)併用群の血清クルクミン濃度は、クルクミン単独投与群と比較して20倍(2000%)の数値を示しました。また、有害な副作用もみられませんでした。

有機鉄(BioIron)のバイオアベイラビリティーをバイオペリン®の有無で検証するため、動物試験を実施しました。
この研究では、ウサギにBioIronまたはバイオペリン®+BioIronを単回経口投与し、血液中の鉄濃度を経時的に測定しました。
投与後8時間の時点で、バイオペリン®+BioIron併用群はBioIron単独投与群と比較して、有意に高い鉄濃度を示しました。

レスベラトロール

米国ウィスコンシン大学で実施された動物試験では、レスベラトロール(100mg/kg)単独投与群と比較してレスベラトロール+ピペリン(10mg/kg)併用群はバイオアベイラビリティーを229%、最大血清濃度(Cmax)を1544%増加させました。

セレン(臨床試験)

二重盲検試験において、セレン(50μg、セレノメチオニンとして投与)のバイオアベイラビリティーをセレン単独投与群とセレン+バイオペリン®(5㎎)併用群とで比較しました。血清セレン濃度は、2週間後からセレン+バイオペリン®併用群で優位に高い値を示しました。なお、すべての時点で両群において、血清セレン濃度は正常範囲内にありました。

ビタミンB6(臨床試験)

ビタミンB6(100㎎)に対する、バイオペリン®のバイオアベイラビリティー向上効果を評価しました。摂取2時間後の時点で、血清ビタミンB6濃度はビタミンB6単独投与群と比較してビタミンB6+バイオペリン®併用群で2.5倍高い数値を示しました。また、摂取4時間後には同数値が1.4倍でした。